長い言い訳としあわせな年末

まだまだ興奮さめやらず、ひとり昨夜のことを振り返っては思い出し笑いをしている。たぶん少し不審者感を漂わせている。今は東京へ帰る新幹線の中。ぼちぼち仕事のメールをさばいたり、車内でできる範囲の作業を未だ熱に侵された頭で注意深くこなしている。のぞき見防止フィルターで輪郭がぼやけた小さな文字が、疲れ目を加速させる。いや、そもそも今日はこれまでパソコンを見ていないのだから疲れ目なはずはないんだけど。

 

昨日、思い切って遠出してライブを見てきた。スカートの『20/20』発売記念ツアー、大阪梅田シャングリラ公演。スカートを見るのは8月に恵比寿リキッドルームで開催された「カクバリズムの夏祭り」以来だ。大阪公演では対バンとしてトリプルファイヤーも出演する。そう、スカートとトリプルファイヤーを一緒に見られる、個人的に、とってもスペシャルなショーなんだ。

とはいえ、別段暇な時期というわけでもないのに(このライブ遠征のために、土日も仕事をして納期に間に合わせることになる)チケットを取ったのは、大阪在住のゲーム友だちがそれとなく興味を持ったからというのが大きい。そもそもどうして彼女がこのライブに興味を持ったかというと、ある時左右の公式サイトにある「ロックバンドのライブへ行ったことがないという方へ」というページが、とても親切でかわいらしいという話をしたことによる。彼女も音楽やライブは好きだけど、聴く音楽のジャンルが異なり、ライブの形式も少し違うんだって。「こういうライブに行ってみたい」と言うので、わたしは今回のスカート&トリプルファイヤーの梅シャン公演をおすすめした。それで、(普段から)熱くプレゼンしているうちにわたしも行かざるを得ない流れ、そして心境になってしまったというわけ。

 

正直、トリプルファイヤー については3週間前にリキッドルームのワンマンを見たばかりだし、1月のタワレコでのインストアライブも行くつもりだし、2月の渋谷ツーマンのチケットも取ってしまった後だったし、さすがに立て続けすぎるのではないか?それこそわたしが恐れている気持ち悪いファンになってしまうのではないか?とかなり迷った。ライブのために遠征するなんて初めてだし。だけど結論から言えば、思い切って行ってよかった。ほんとに。

 

今回もスカートのパーカッション、シマダボーイさんもトリプルファイヤーのサポートに入ったため、『FIRE』以前の曲もパーカッション入りバージョンになっていたのがたまらなかった。特に「Jimi Hendrix Experience」のアレンジが秀逸で、オリジナルの気だるい雰囲気にラテンパーカッションの乾いた音がぴったりなんだ……はぁぁ〜~また聴きたい。何回も聴きたい!ライブだけなんて惜しいなあ。

一方スカートのステージには、トリプルファイヤー のスーパークールなギタリスト鳥居さんが立った。わたしたちは前から2列目、鳥居さんの真正面に位置取っていたため、目の前ではらはらとギターネックをなでてはポップでクールな音を奏でる魔法の指に、惚れ惚れとしてしまった。

12月6日。この日はスカート澤部さんの30歳の誕生日で、ライブ前にトリプルファイヤー から吸引式の加湿器をもらったエピソードと、緊張をほぐすために楽屋で昭和歌謡曲「愛のメモリー」を熱唱していたこぼれ話を披露。そのMCに沸いた空気を鎮静させるように始まった「アンダーカレント」だったけど、澤部さんが歌詞を飛ばして曲を中断させるというハプニングもあって、もう何もかもが特別……!

「視界良好」のイントロが始まるのとほぼ同時に(当然わたしを筆頭に)あがった悲鳴のような歓声に、照れたような、嬉しそうな澤部さんの笑顔がとびきりかわいかった。

 

ライブ終了後、トリプルファイヤー の面々と直接お話しできる機会があり、東京から来た旨を伝えたら若干引かれた気もしなくはないけどしあわせいっぱいの1日となった。

 

というわけで、前回のエントリーで書いた通り、お金を持ったjkよろしくアクティブに過ごしている。もう今年はこれで終わっていい……とたしかに思った。ライブ後、ひとり立ち飲み屋で海鮮ユッケをつつきつつ、酎ハイのアルコールとともに余韻を身体中に巡らせながら。よいお年をって。もう2017年を振り返るブログを書こうと考えていた。でも今さっきスチャダラパーのチケットを取ってしまったので、もう少し今年を楽しませてもらいながら、がんばって駆けぬけようと思う。(それに何よりまだまだ仕事がおわらない)

 

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